【令和7年度】固定資産税 受験体験記|勉強時間・教材・学習法・試験当日の印象【結果待ち】

【令和7年度】固定資産税 受験体験記|勉強時間・教材・学習法・試験当日の印象【結果待ち】


固定資産税を受験した理由

固定資産税は地方税法をベースにした科目で、理論の暗記量が比較的少なく、計算重視で「最終値を合わせる=満点必須」という特徴があります。
一方で、法人税法や所得税法のように膨大な理論を抱える科目に比べると、演習を積めば安定して得点できる魅力があります。

私はこれまでに

  • 令和4年度:簿記論・財務諸表論 合格
  • 令和6年度:法人税法・酒税法 合格

と進めてきました。令和6年度にも固定資産税を受験しましたが、結果は59点不合格。計算の最終値を外し、理論で例外規定を落としたのが原因でした。

その経験から「あと一歩で合格できる」と感じ、令和7年度も継続して受験することにしました。
現在(令和7年9月4日時点)は結果待ちの状態です。


勉強時間とスケジュール

固定資産税には 2年間で合計約1,000時間 を投じました。

勉強時間の内訳(目安)

  • 理論暗記:600時間(音読400h+手書き200h)
  • 計算演習:350時間(テキスト・答練・過去問)
  • 模試・答練復習:50時間

1年目(令和6年度・不合格)

  • 理論暗記が甘く、例外規定や細かい文言が書けなかった
  • 計算はスピードは十分だったが、最終値を外して失点
  • 勉強時間:約500時間(理論250h/計算230h/その他20h)

2年目(令和7年度・再挑戦)

  • 仕事が激務で勉強時間は限られていた
  • 平日:朝30分の音読+夜1時間の計算演習
  • 休日:3〜5時間まとめて演習
  • 勉強時間:約500時間(理論350h/計算120h/模試復習30h)

使用教材と学習スタイル

使用教材

  • TAC 固定資産税 上級テキスト・答練・過去問集(メイン)
  • TAC 理論マスター(音読・暗記用)
  • 大原 模試パック(模試資料のみ購入)

学習サイクル(週単位)

  1. 平日朝:理論マスターを30分音読、時間があれば音読さらに30分、手書き暗記、計算問題を90分
  2. 平日夜:理論マスターを30分音読、
  3. 休日:計算の問題、音読、手書き暗記

理論暗記の具体例と工夫

  • 音読重視
    理論マスターを30分で区切り、毎日60分音読。2日で1周。
    → 3か月続けると、語感で次の文言が浮かぶようになった。
  • 手書き暗記
    白紙に「理論マスターのタイトルだけ」書き出し → そこから内容を思い出す練習。
    → 思い出しは書き出して確認する。
  • 暗記が特に難しかった論点
    • 区分所有家屋およびその敷地の論点
    • 仮徴収
    • 土地の評価の論点

→ 読んで、書いて、読んで、書いて。ひたすら繰り返しました。


計算対策の具体例と工夫

固定資産税の計算は範囲が狭い反面、ケアレスミスが命取りになります。難易度の違いはありますが、計算パターンはそれぞれ一本道です。パターン化はしやすかったです。

計算範囲

  • 土地
  • 家屋
  • 農地
  • 区分所有家屋と敷地
  • 船舶
  • 航空機
  • 車両
  • 大規模償却資産

ミスを防ぐ工夫

  • 電卓ルール
    • 足し算は「+」を必ず叩いてから数字入力
    • 3桁ごとに「,」を入れて声に出して確認
  • 転記チェック
    • 指さし確認
  • 見直し手順
    • 最終値を出した後、元データと突き合わせる「逆算チェック」を必ず実施

演習量

  • 答練と過去問は 最低3回転。多いものだと8回解いていました。
  • 同じ問題を繰り返すことで「満点が当たり前」の状態に仕上げる

試験当日の印象と戦略

令和7年度は、例年に比べ 計算の分量が多い 出題でした。

試験時間の配分(実際の感覚)

  • 計算:90分(例年は60〜70分で完答可能)
  • 理論:残り30分(通常より20分短い)

実際の対応

  • 計算からスタート → 全問正解の手応えあり
  • 理論第1問:暗記内容をフルで書き出し、ほぼ完答
  • 理論第2問:残り6分で免税規定に取り掛かる → 判定問題だけ回答、条文規定は白紙

→ 「時間さえあれば満点を取れた」という感覚でしたが、時間配分に泣かされました。


現在の気持ち(結果待ち)

  • 計算は全問正解の自信あり
  • 理論は第1問はほぼ完答、第2問は半分程度
  • 予備校のボーダーは超えているが、白紙部分の評価が不安

「2年で1,000時間積み上げれば十分合格可能」という実感はあります。
一方で、私のように仕事や生活リズム次第で効率が落ちることもあるので、時間の確保と習慣化が最大の鍵だと思います。


固定資産税の勉強で学んだこと

  • 理論暗記は 毎日の音読習慣 で大きく差がつく
  • 計算精度は 電卓ルール+チェック体制 で安定する
  • 苦手論点、覚えにくい論点は「読む、書く」で攻略
  • 2年がかりでも合格可能性は十分あり、焦らず積み上げることが大切

まとめ

  • 固定資産税には2年で合計1,000時間を投じた
  • 使用教材はTACをメイン、大原模試も補強
  • 理論は音読+手書き、計算は反復演習+ケアレスミス対策が効果的
  • 試験当日は計算満点を確保できたが、理論は時間切れ
  • 現在は合格発表待ちだが、積み上げは確実に力になった

固定資産税は地方税科目の中でも「努力が成果に直結する」実感のある科目です。
勉強の工夫次第で2年以内に十分合格可能ですので、これから受験される方の参考になれば幸いです。

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